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写真提供:国土交通省 撮影:令和4(2022)年
ようこそ
​渡良瀬遊水地へ
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ラムサール条約に登録された世界有数の湿地
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マガン大群の飛来/©堀内洋助
世界的に重要な「ラムサール条約湿地」

明治から続いた改修工事の間も含め、ヨシ原を中心とした自然は100年近く維持されてきたことから、現在も多数の動植物が生息・生育しています。

植物は約1,000種(うち国指定絶滅危惧種約65種)、野鳥は275種(うち絶滅危惧種58種)、昆虫は約1,700種(うち絶滅危惧種71種)と、まさに生物多様性の宝庫となっています。

こうした自然環境を守る市民活動は平成2(1990)年ごろから活発化し、2012年7月に渡良瀬遊水地は国際的に重要な湿地「ラムサール条約湿地」に登録されました。

ラムサール条約に登録後は、遊水地を管理する国土交通省、鳥獣保護区を指定した環境省、4県4市2町、自然保護団体、治水団体、スポーツ団体、遊水地を愛し利用している市民・団体の協力により、条約の理念である「湿地の保全と賢明な利用」に向けた活動が行われています。

足尾の山を望む-k.jpgの複製
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足尾の山を望む/©堀内洋助
環境保護の原点となる歴史的背景

この土地は昔、常習的な洪水地域であっただけでなく、日本の環境保護の起源となる「足尾銅山鉱毒事件」という歴史的な背景があります。足尾銅山の鉱毒が下流域を汚染した際、明治政府は鉱毒が首都圏へ拡散しないよう、洪水防止という名目で谷中村周辺を遊水地にすることを決定しました。このとき政治家・田中正造を中心とする政府への救済の訴えは、日本の反公害活動の原点であり、遊水地が廃村となった谷中村周辺地域の人々の大きな犠牲のもとにあることを忘れてはなりません。

渡良瀬遊水地は、明治43(1910)年から大正11(1922)年にかけた渡良瀬川の改修工事の後、囲繞堤(いぎょうてい)や越流堤を設ける調整池化や多目的貯水池化の工事を経て現在の形になっています。

夕日輝くヨシとオギ群落-k.jpgの複製
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夕日に輝くヨシとオギの群生/©堀内洋助
​日本の“へそ”にある国内最大の遊水地

渡良瀬遊水地は日本のほぼ中心(へそ)部にある日本最大の遊水地です。面積は約33km²におよび、これは東京の山手線の内側約半分に相当します。栃木・群馬・埼玉・茨城の4県4市2町にまたがる関東平野の中心に位置する低層湿原として、面積約15km²の本州以南最大のヨシ原を有しています。

国土交通省が管理する河川区域にあり、渡良瀬川、思川、巴波(うずま)川の3河川が流入しており、約4km下流で利根川に合流しています。遊水地には、洪水時に水を溜める調節池(貯水量:17,180万m³)と、渇水時の水不足に備える渡良瀬貯水池(谷中湖)があり、主に首都圏を守るための平地ダムの役割を担っています。

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